「第10回Dream Platform朝食勉強会」開催レポート

2026年10月14日(水)にホテルニューオータニにて「第10回Dream Platform朝食勉強会」を開催しました。


今回の講師は、元厚生労働事務次官で弊社フェローの大島一博氏です。当日は「社会保障を考える」をテーマに、少子高齢化と人口減少が同時に進む日本が直面する課題と、今後求められる対応についてご講演いただきました。

講演では、まず、高齢化への対応を「第一局面」として、介護需要の増加、社会保険料負担の上昇、非正規雇用の拡大など、社会保障を取り巻く環境の変化について解説いただきました。社会保障は「人生のリスクに備える集団保険」であり、生涯を通じて自分自身の生活を支える仕組みであることを丁寧に伝え、制度への信頼を高める必要性が示されました。

また、都市部と過疎地域で異なる医療・介護ニーズへの対応や、給付と負担の均衡についても言及がありました。

続いて、人口減少への対応を「第二局面」として、これまで女性や高齢者の就労によって維持されてきた就業者数が今後減少に転じ、人手不足が一層深刻になる可能性や、賃金上昇、AIの普及による産業・雇用構造の変化についてお話しいただきました。特に、地域経済を支える医療・介護・福祉分野の重要性と、その担い手の確保や処遇改善が今後の大きな課題であることが示されました。少子化対策に加え、人口減少を前提とした社会経済の再構築を一体的に進める必要性について、理解を深める機会となりました。